こんにちは。とぅーりおです。
前回はひよこの孵化について説明しました。
ひよこを育てるのには「どんなものを用意して、どんなことに注意したらいいかな」と思われるのではないでしょうか。
今回の記事を読んでもらうことで、ひよこの飼育に必要なものと、トラブルが起こりやすい生後2週間前後までに気を付けないといけないことがわかります。
我が家のひよこの育て方とあわせて説明をしていきますので、ぜひご覧ください。
ひよこ飼育に必要なもの
ひよこの飼育に最低限必要なものはこんな感じです。
①ひよこを入れるゲージ(衣装ケースなど) ②ゲージのフタ ③床材(小動物用の木くず・籾殻) ④電球型ヒートランプ ⑤水飲みとごはん容器 ⑥ひよこのごはん(ふやかしたくず米) ⑦濡れたタオル
①ケージは、半透明の衣装ケースを使うと、ひよこの様子が観察しやすいです。
②ゲージのフタは通気性を良くするため、BBQ用の網を100均で購入し、フタ代わりにしていました。また、④電球型ヒーターも掛けやすいのでおすすめです。
③床材はペットショップに売られている「うさぎやハムスター」の床材が手軽でおすすめ。
④ヒートランプはワット数によって目安の温度が変わります。
(20W:室温+4℃ 40W:室温+7℃ 60W:室温+10℃ 100W:室温+15℃)
サーモスタットがあれば温度管理がとても楽になるのでオススメです。
⑤水飲みは、ひよこが誤って落ちてしまわない飲み口のものを選んでください。ごはん容器は数センチの深さがあると、ひよこが食べやすくなります。
⑥ひよこのごはんは水でふやかしたくず米(玄米でも可)を小さく砕くと食べやすくなります。くず米が入手できない場合は、市販されているひよこ用のエサでも問題ありません。
※炊いたお米やパン(加熱した炭水化物)は、そのう炎の原因になるので与えないでください。
⑦濡らしたタオルは、適度な湿気を与えるため衣装ケースの縁に掛けておきます。乾いたら濡らすくらいのタイミングで大丈夫です。
飼育に関する注意点
ひよこ飼育に一番大切なことは温度管理と言われています。
本来ひよこは親鳥のお腹の下にいるので寒さには弱いです。
羽が生え揃い、体温調整ができるようになる(生後1ヶ月程度)までは、最低でも32℃〜33℃以上をキープするように心がけてください。
孵化直後
孵化直後はひよこの体が湿っているので、体温の低下防止と羽を乾かすため半日から一日くらいは孵卵器の中に入れておきましょう。
孵化前にキッチンペーパーなどを敷いておくと、ひよこが孵卵器の中を歩きやすくなります。
孵卵器のタイプによっては、ひよこの足が床の隙間に挟まり怪我をしてしまう場合もあるそうです。
また、湿度調整の水が孵卵器内にあるタイプのものは、ひよこが誤って水の中に入ってしまわないように注意しましょう。
孵化〜3日目くらい
孵化から2〜3日までは、体内に蓄えている栄養で過ごすことができますが、孵卵器から出したあとは、水や食べ物を摂る練習をしましょう。
写真の様に、抱っこしてくちばしを水につけてあげると、水の飲み方を覚えてくれます。
ごはんは、足元に撒いてみたり、ごはん用の入れ物を用意することで、食べ物に興味を持つようになります。
我が家では、くず米を水でふやかして小さく砕いたものを与えていました。
3日目〜14日目くらい
温度管理とひよこ一羽一羽の体重をしっかりしていきましょう。
暑すぎても寒すぎてもダメなので、飼育箱の中でも温度変化があると、ひよこが自分で快適な温度の方へ行ってくれます。
上の写真では、ヒーター②は少しワット数の高いものを使い、さらに、ダンボールで覆うことで高めの温度エリアとしていました。
新鮮な空気も必要なので保温と湿度調節をしつつ空気が循環するようにしておきましょう。
実際に起きたトラブル
我が家ではこれまでひよこを2回孵化させてきましたが、残念なことにどちらの時もトラブルがありました。
その時に起こったトラブルと、その対処についてお伝えします。
初めての孵化で起きたトラブル
産まれてからちょうど2週間が経った昼過ぎ、急に歩くことができなくなった。
孵化したひよこ:1羽
お昼前までは普通に散歩に行ったり、バッタを食べたりして、いつもとあまり変わらない様子。
その日は、なんとなく『いつもよりよく寝ているなー』と思っていましたが、ひよこの間はよく寝ると聞いていたので、特に気にすることはありませんでした。
お昼過ぎにゲージを見ると、立ち上がることができずに、ほふく前進するように移動していました。
初めてのことだったので、すぐに動物病院に連絡して診察をしてもらうことに。
触診をしてもらい、お腹の骨がすぐ当たってしまう状態だったことと、指を止り木にして立たせた時、脚に力が入らず指を掴めなかった様子から『栄養失調』の診断が出ました。
毎日体重測定をして、ちょっとずつ体重が増えていたことを確認していたので安心していましたが、適正な体重増加に至っていなかったそうです。
先生に挿し餌の方法を教えてもらい、市販されているひよこ用のエサと鳥用ビタミン剤を適量与えることで無事回復することができました。
2回目の孵化で起きたトラブル
二度目の孵化後 産まれてからちょうど2週間がたった朝、立つことができなくなっていた。
孵化したヒヨコ:5羽
前回の『栄養失調』トラブルがあったので、5羽全員の体重管理を行い、あまり体重が増えていない子には挿し餌をしていました。
しかし、朝起きると立つこともできない子が1羽・・・
前回と全く同じ症状なので『栄養失調』と判断して挿し餌をしました
立てないので、ほかの子達に踏まれてしまったり突かれたり(突くのはひよこの習性なのですが…)
別部屋で隔離し、挿し餌と豆乳にはちみつを混ぜたドリンクを与えました。
※市販のひよこの餌に少量の水を加えこねて小さくまとめて口の中に強制的に入れていました。(写真奥の細長いもの)
2日後には無事立つことができるまでに回復。
すくすくと成長し、「つきみのかえりみち」で現在も活躍中です。
まとめ
ひよこは、名前も姿も愛くるしくて、ずっと見ていても飽きることがない、とてもかわいい生き物です。
ひよこを目の前にすると触りたくて仕方ないと思いますが、まだ体温調整が上手くできない時期なので、なるべく温度管理がされたゲージの中に入れてあげましょう。
本能的に、水を飲んだり、ごはんを食べたりしてくれるのですが、中には苦手な子もいます。
その影響でトラブルが起こりやすいタイミングが、生後3日目と14日目くらいと言われています。
この日程付近では、特に注意深く見てあげましょう。
一緒にいる時間がながければ長いほど、なついてくれる可能性も高まります。
ひよこを迎えることができた方は、ぜひ参考にしてみてください。
それではまた。
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