こんにちは。
ゴルフクラブと自分自身の接点『グリップ』のセルフ交換について書いていきます。
- お店で交換をお願いすると費用と日数が掛かるから自分で替えてみたい。
- どのような道具が必要?
- 失敗しないためのポイントとかあるの?
「お店のグリップ交換は費用や日数が掛かるから自分で交換してみたい」けど、専用の道具や技術が必要で「素人には難しいのでは?」と思いますよね。
今回は、私が実際にしているグリップ交換を例に、わかりやすく解説します。
私は、2013年前に左打ちでゴルフを始め、2020年から右打ちに転向したアマチュアゴルファーです。
アイアンセットから、ドライバーまでグリップ交換(バックライン含む)は自分で行っています。
今回の内容をご覧いただくことで、初めての方でも自分でグリップ交換ができるようになります。
グリップ交換の費用を抑えたいと考えている方は、今回の記事を見ながらチャレンジしてみてください。
グリップ交換に必要なもの
ゴルフのグリップは、シャフトとグリップを両面テープで固定するシンプルな構造です。
シャフトの交換の手順は
- 古いグリップを外す
- シャフトをきれいに掃除する
- グリップ装着部分に両面テープを貼る
- グリップを差し込む
- グリップ位置を微調整する
この5つの手順で行います。
そして、グリップ交換に必要な道具はこちらになります。
- 新しいグリップ
- 両面テープ(シャフトとグリップを接着)
- グリップカッター(古いグリップをカット)
- パーツクリーナー(潤滑剤の役割)
- 乾いたタオルやキッチンペーパー(汚れなどの拭き取り)
それぞれの使い方は、後ほど詳しく解説します。
古いグリップを外す
まずは、古くなったグリップの外し方について説明します。
グリップの切り方
グリップカッターを使用して、グリップの先端からエンドに向けてカットしてきます。
ラバー系の場合は、先端に切れ目を入れるだけでバナナの皮を剥くように外すことができます。(ツアーベルベットラバーでできました)
樹脂系や新素材のような少し硬めの素材は、バナナのように剥くことは難しいので、グリップ先端からグリップエンドまで、グリップカッターを使って切りましょう。
カッターを使う作業なので、怪我やまわりの物が傷つかないように注意して作業してください。
事務用のカッターナイフや、ハサミで切れないこともありませんが、シャフトを傷つける危険性が高いのでオススメしません。
両面テープのきれいな剥がし方
外したグリップと一緒に取れるときもあれば、シャフトにテープの粘着材が残ってしまう場合があります。
テープの粘着材が残ったまま新しいグリップを差し込むと、敏感な方であれば、粘着材が残っていた部分に凹凸を感じるかもしれません。
そんな時は、パーツクリーナーを粘着材に吹きかけ、タオルなどで拭き取るようにすると除去できます。
また、ドライヤーやヒートガンなどで温める方法もありますが、カーボンシャフトの場合は熱にとても弱いので、細心の注意が必要です。
新しいグリップを着ける
新しいグリップを装着する手順です。
今回は、万力などの固定具がない装着方法の解説になります。
両面テープを貼る
まず初めに、シャフトに両面テープを貼りましょう。
貼り方は数パターンありますが、自宅でする場合は『縦巻き』が簡単でオススメです。
そして、両面テープを貼る時は、次の2点を注意しましょう。
- 両面テープの長さ
- グリップエンド側のシャフトの穴を塞ぐ
1.両面テープの長さ
両面テープを貼る前に、これから装着するグリップをシャフトに合わせ、貼り始めの位置を確認しておきましょう。
大体のグリップには写真の矢印位置くらいに線や凹みがあります。
この位置を目安に両面テープを貼ると良いでしょう。
長すぎると、グリップの先端からはみ出るので、見た目も悪く、ゴミやホコリが付着します。
また、短すぎると、クラブを短く持って打つ時に、グリップがズレてしまったり、捻れてしまったりして、グリップ本来の性能が発揮できない恐れがあります。
2.グリップエンド側のシャフトの穴をふさぐ
シャフト内部に、小石や水が入らないように、両面テープでしっかり塞ぎましょう。
特にスチールシャフトの場合は、水が入ってしまうと内部から錆びることがあります。
錆はシャフトの性能の低下だけでなく、シャフト自体が折れて思わぬ事故を起こす可能性があるので、気を付けたいですね。
潤滑液をしっかりと付ける
シャフトに貼った両面テープ部分と新しいグリップ内部にしっかりとパーツクリーナー(潤滑剤)を吹きかけましょう。
ここをケチると失敗します。
付けるのは次の2ヶ所です。
- シャフトに貼った両面テープ
- グリップ内部
1.シャフトに貼った両面テープに潤滑剤をしっかり付ける
シャフトに着けた両面テープのシートを剥がし、接着面全体にたっぷりとパーツクリーナー(潤滑剤)を吹きかけましょう。
2.グリップ内部にしっかり付ける
グリップ内部は、グリップエンドの穴を指もしくはティーで塞ぎ、中にパーツクリーナー(潤滑剤)が少し溜まるくらい吹きかけましょう。
私の場合は5秒間くらい吹きかけています。
グリップ内部にパーツクリーナー(潤滑剤)が溜まったら、グリップ先端側も指で塞ぎ、そのままグリップを振って内側全体に潤滑剤を馴染ませます。
パーツクリーナー(潤滑剤)がグリップ内部にしっかりと馴染んだら、そのまま捨てずに、溜まっていた潤滑剤をシャフトの両面テープに掛けると良いでしょう。
両面テープとグリップ内部にしっかりと潤滑剤が行き渡ったら、いよいよグリップを差し込む作業に入ります。
グリップを差し込む
グリップを差し込む作業は、多少力が必要になります。
潤滑剤が乾いてしまう前に素早く差し込みましょう。
グリップの先端を軽くつまんで、楕円の形をつくると、シャフトに差し込みやすくなります。
先端が入ったら、そのままの勢いでグリップを最後まで差し込みましょう。
最後まで差し込めているかの確認は、グリップエンドの穴から両面テープを確認し、グリップと両面テープの間に隙間がないようであれば大丈夫です。
装着が完了した後、数分くらいであれば微調整ができます。
グリップの状態を確認し、歪みの修正やポジションの微調整などを行いましょう。
グリップ交換作業は以上でおしまいです。
シャフトなどにテープから出る粘着成分が付着することがありますので、パーツクリーナーを吹きかけて、乾いたタオルやキッチンペーパーできれいに拭き取っておきましょう。
あとは半日ほど乾かしてください。
まとめ
ゴルフクラブのグリップ交換は、比較的安い道具を使って自分ですることができます。
自分でグリップ交換をする時に失敗するパターンは、『潤滑剤が少なくて最後までグリップが入らない』『クラブごとに向きがバラバラ』が多いと思います。
このような失敗は、潤滑剤をたっぷり使う、マスキングテープなどで目印を付ける事で解決できますので、意識してみてください。
ゴルフクラブを自分でメンテナンスすると、とても愛着が湧きます。
愛着あるクラブとともに、ゴルフの腕をどんどん上げていきましょう。
それではまた。
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